空を見上げて
毎日、何度も空を見る。
朝起きて窓を開けたとき。
洗濯物を干しているとき。歩きながら。
家に向かう帰り道。買い物に行くとき。電車のなか。
ふと、立ち止まったとき。そんなとき
忙しくても、空を見ていると
大丈夫という気持ちになる。
元気がでてくる。なんとなくやる気がでる。
その日の天気。空模様。
どんな雲があって、どんな色をしていて、
夕焼けはどうだったか。
そういうことを知らない。
そういうことを気にしない。
そんな暮らしはしたくない。
毎日のなかに空があること。見上げればそこに空があること。
それをわかっているだけで、暮らしていくこと、
生きていくことは、いいことのように思う。
だから、今日も空を見上げる。
空の下、自分がいることを確認するため。
暮らしていく力をもらうため。            

                            廣瀬 裕子